徳川美術館の東山御物

徳川美術館の「室町将軍家の至宝を探る」展を観に行く。いわゆる「東山御物」が来ているのである。
 JR岐阜駅から名古屋で乗り換え、中央線で大曽根へ。南口から十五分ほど歩いて到着。もとは尾張徳川家の別邸であったが、空襲で消失、現在は往時を偲ばせるのはひとつの門のみ。
 常設展は飛ばして企画展へ。最初の油滴天目(重文)がいきなり凄い。油滴の散り具合がなんとも綺麗。近くの徽宗皇帝の水仙鶉図がまた良い。ふっくらとした鶉がかわいらしい。全体として中国伝来の水墨画、禅画が多い。特に牧谿。あまりよく知らない分野なので勉強になる。
 結局、一番気に入ったのは油滴天目。
 蓬左文庫へ行き損ねる。案内が分りにくく、かなり不親切。
 駅までの帰り道、駅近くの「ティータイム」という喫茶店に入る。きれいな店で、今月のコーヒーというのもおいしかった。帰路、名古屋駅前のジュンク堂書店に立ち寄り、専門書をいろいろと物色。岐阜の書店にはないような、魅力的な本が多くて、絞り込むのに悩む。
 岐阜駅に帰ってきたら、やはり人が少ないと思った。