京都日帰り

考える人

家族と京都を訪れた。
 JR岐阜羽島駅まで車、新幹線に乗り込み京都へ。天気もよいし紅葉も見ごろ、また三連休の中日なので、自由席はラッシュ並みの混雑、本を読みながら四十分ほど立ってすごす。
 京都駅もすごい人出、バスの列の最後尾がわからないくらい。バスで京都国立博物館へ、「国宝への道 いざ!京都国立博物館へ」というのがお目当て。これは平常展示で(だから安い、大人一人500円)、平常展示館が建て直されるために企画しているらしい。これでもか、というくらい国宝がある。源頼朝像、平重盛像、雪舟の山水図、鳥獣人物戯画乙巻、教行信証原本、嵯峨天皇宸筆、古今和歌集古写本、日本書紀古写本等々、思い出せないくらい。皆すばらしかったが、前にも見た明恵上人像に改めて感銘を受ける。いかにも清らかな高僧という感じがいい。
 それ以外も、縄文土器や仏像もいいのがあって飽きない。結局二時間近くも見ていたと気付いて驚く。出がけ、塩じい塩川正十郎財務大臣)が一人で京博へ来たのを見かける。なかなかお洒落なスーツ姿だった。麻生首相東博とか行くのかね。秋葉原なんかは行くかもしれないが。
 近くの三十三間堂(すごい人出)や豊国神社(例の方広寺の鐘がある)もついでに訪れる。タクシーで京都駅へ、運転手がなぜかご機嫌で、五十円安くしてくれる(殆どワン・メーターの値段なのに)。食事をしてから、地下鉄(東西線のホームにいきなり扉がついている。電車が来ると、電車の扉と同時にホームの扉が開く構造)で二条城へ。周りでいろいろな外国語が聞ける。
 二条城は二の丸御殿がメインだが、襖絵が相当褪色していて、半分ほどはすでに模写に置き換えられている。鶯張りの廊下は昔の記憶通り。
 帰りの新幹線はさすがに座りたかったので、指定席にする。まあ座っていると岐阜羽島まではあっという間だが。意外と簡単に京都まで日帰りできるなと実感した。