芹沢硑介その他

昨日のことだが、岐阜県美術館の「芹沢硑介と源流への旅路」展を観にいく。とてもいい天気だった。芹沢硑介(1895-1984、静岡出身)はいわゆる染織家で、「型絵染」という技法により、人間国宝にも認定されたひとである。柳宗悦らなどと民芸運動に携わり、民芸品の収集をおこなったりもした。民芸品であるから、芸術の強烈な個性というよりは、デザインの妙を見るべきクラフツマンだと思う。いろは文字や、春夏秋冬などの漢字のデザインが一つの特徴であり、「風」の字を意匠にした紺の暖簾などは、ちょっと欲しいような気がした。ちなみに、意外と来場者は多く、和服の女の人の姿がちらほら目立った。
静岡市立芹沢硑介美術館のホームページはこちら。作品の画像は、芹沢硑介美術工芸館のホームページで見られます。