維新と会津人
ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))
- 作者: 石光真人
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1971/05/25
- メディア: 新書
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編者の父親である石光真清と柴五郎は親しい間柄であったらしく、編者と柴五郎も親しかったようで、その関係でこの「遺書」に接する機会があったらしい。柴五郎は最終的に陸軍大将にまで登りつめるらしいが、飾らない謙虚な人柄であったという。太平洋戦争については、柴五郎は始めからこの戦は負けだと静かに言い続けていたとのこと。一読して、かつてはこうした日本人もいたのだということに、これも何とも言えないような気にさせられる。時代は変ったと、そうして片付けてしまって、いいものなのであろうか。自分などからして、到底及ぶものではない。