阿部謹也と「世間」

近代化と世間―私が見たヨーロッパと日本 (朝日新書)

近代化と世間―私が見たヨーロッパと日本 (朝日新書)

2006年に逝去された老碩学の、日本の「世間」に対する呪詛には驚かされる。
「日本には個人が敬意をもって遇される場がない。個人がいないとさえいえるのである。」「(大学の崩壊の)原因も『世間』にある。大学自体が『世間』であり、研究者も個人ではなく、文部省のいうなりになっていったのである。」
 そういえば、最近読んだ橋爪大三郎も、「日本の大学はだめ」で、変えなければならないと言っていたな。([id:obelisk1:20080519#1211155731])