トロツキー

永続革命論 (光文社古典新訳文庫)

永続革命論 (光文社古典新訳文庫)

訳者である森田成也の解説が勉強になった。以下、解説より。
「…トロツキーの永続革命論は二段階革命論でないのは無論のこと、一段階革命論でもなかった。それはそもそも、何らかの特定の数の段階をあらかじめ想定するものではなかった。トロツキーが主張したのは、ブルジョア民主主義革命の真の勝利はただ農民に依拠するプロレタリアートの独裁としてのみ可能であり、そしてプロレタリアートの独裁が成立したなら、それは自己の課題をブルジョア民主主義的課題に限定することはできないということだけである。」