- 作者: 斎藤忍随
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/08/17
- メディア: 文庫
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だから個人的に、本書は読んで楽しいものであった。ゆったりとしたテンポで綴られる、碩学の深い読みを楽しめば良いのである。著者は実は題名を「アポローンとギリシア文学」としたかったと書いておられるが、その通り、アポロンの筋が一本通っており、それに関して多く語られる、デルポイの神託の話題が興味深い。そうそう、プルタルコスはデルポイの神官、それも殆ど最後期のそれであったのだ。