パラダイムとは何か クーンの科学史革命 (講談社学術文庫 1879)
- 作者: 野家啓一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
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また、クーンは「究極の真理」を目標とする科学観を拒否するが、それがいけないという積りはないけれども、そのような目標を失ってしまえば、抽象的な科学をやるような者などいなくなってしまうだろう。まあ、人文学などでは、「究極の真理」などは既に否定されているのではあるが。それから凡庸な連想なのだが、「パラダイム転換」というのは、内部からの破壊や意味のズレなど、ちょっと「脱構築」に似ているな。果たす機能は正反対であるのだが。