プラトンの「法律」

法律〈上〉 (岩波文庫)

法律〈上〉 (岩波文庫)

法律〈下〉 (岩波文庫)

法律〈下〉 (岩波文庫)

プラトン最後の著作。この対話篇は主題のせいか、またソクラテスが登場しないせいもあってか、会話に生き生きしたところが少なく、登場人物の個性もはっきりしていない。一言でいえば、芸術的感興に乏しいのである。内容についてあまり語りたいこともないが、細かいところで言えば、悪質な無神論者は死刑にするというのには驚かされた(第10巻)。