バッハ演奏史に残るエデルマンの名演
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、イタリア協奏曲、パルティータ第6番
- アーティスト: セルゲイ・エデルマン(Pf),J.S.バッハ
- 出版社/メーカー: オクタヴィア・レコード
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: CD
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イタリア協奏曲は表情のつけ方がむずかしい曲だと思うが、解釈としてベストに近い。特に、耽美的な第二楽章と、早めのテンポの終楽章がいい。聴いていて、リヒテルやアラウのバッハを思い出した。
パルティータ第六番はグールドの名演があるが、他にも好演に飢えていた名曲で、これも渇を癒された。冒頭のトッカータがいきなり聴かせどころという曲だが、これがまったく美しく、感動的だ。
すべての演奏に言えることだが、音色がとても魅力的で、これだけでも聴かせるのに、構造もはっきりしていて明晰なのが凄い。次の録音が待ち遠しいほどである。モーツァルトのK.310あたりなど、どうであろうか。