維新史を書き換える画期的な歴史書
- 作者: 家近良樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/11
- メディア: 文庫
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本書の特徴としては他にも、極端に攘夷を唱えた、孝明天皇の果たした役割の大きさを明るみに出している。また、これも最近のトレンドであるが、幕閣は必ずしも無能ではなかった。徳川慶喜もまた然りで、彼は非常にうまくやったのであり、鳥羽伏見の戦いは痛恨のミスであった。その他、記述の解像度がかつての歴史書を凌いでおり、維新史というものが至極複雑なことを教えてくれる(正直言って、自分にも細かいところはよくわからないくらい)。少なくとも、維新史というのは、素人が簡単に手を出せるようなものではないことが、よくわかった。いずれにせよ、画期的な本だという印象は強い。
- 作者: 家近良樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/01
- メディア: 新書
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