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ロベスピエール/毛沢東―革命とテロル (河出文庫)

ロベスピエール/毛沢東―革命とテロル (河出文庫)

引用する。
「最近の進歩派リベラルは、しばしば『革命』――より急進的な解放的政治運動――への参加などと口走っては、『革命』に参加できない状況に愚痴を垂れているが、彼(女)らがどんなに必死に革命を探し出そうとしても無駄である。彼(女)らは『それを(観ようとし)な』いからだ。」
「革命運動を『観る』ことを俟つだけなら、言うまでもなく、それは決して起きないし、またしたがって観ることも決してないだろう。」
また、これに関して、
「暴力にはいかなる本質的価値もないが、それは革命的過程の真正性の徴、この過程が既存の権力関係に本当の動揺をもたらすという事実の徴なのである。暴力なき革命を夢想することは『革命抜きの革命』を夢想するに等しい。」