2008-07-03 谷崎潤一郎 なんとなく頁をひらいた 少将滋幹の母 (新潮文庫)作者: 谷崎潤一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1953/10/09メディア: 文庫 クリック: 27回この商品を含むブログ (23件) を見る優雅に語られる平安の風物がどこか懐しい。谷崎の筆力はさすがで、特に終りの方など、はっとさせられるところが幾つもある。色好みの平中が、侍従のおまるを強奪して中を見るエピソードは、『今昔物語』で読んでいたな。