グラムシ

新編 現代の君主 (ちくま学芸文庫)

新編 現代の君主 (ちくま学芸文庫)

ポストモダン世代のせいか、古典的な権力論は苦手だが、マキャヴェッリについての論考は興味深く読んだ。グラムシのいう「ヘゲモニー」は、この本だけでは判りにくかった。高度成長期に入って「フォーディズム」というイデオロギーは時代遅れになったかのようで、最近あまり使われていない気がするが、よかれあしかれ現代を創ってきた思想なのだから、もう一度考えてみる必要があるかもしれない。例えば、フォーディズム以降のアメリカ、とか。