障害者を雇うということ

報道ステーションで、粉の出にくいチョークを製造しているという、日本理化学工業なる会社のレポートを放送していたのを見た。何でも、社員の七割だったかが、知的障害者だというのである。もとは普通(?)の会社だったのだが、五十年前に二人の実習生をたまたま受け入れてから、歴史の積み重なりでそうなったというのだ。これは、なかなか出来ることではない。今の不況で、障害者が働くことはますます難しくなっているし(実際、企業としてはまず障害者を解雇するというのが普通なのだろう。派遣も同じことである)、弱いものが切り捨てられていく社会で、本当に厳しいことになっているけれども。まったく人ごとではないのである。