- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: 晋遊舎
- 発売日: 2009/05/12
- メディア: 新書
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それは措いて、本書のコンスタティヴな側面を見ると、かなり高度の内容がクリアに書かれている点、自分のような経済学初心者にはありがたい。基本的には「地方分権と税源移譲」ということで、それに反対する、官僚の「バカヤロー」な感じを実に詳しく語っている。それから、変動相場制の下では、(金融政策で円安に誘導しない限り)公共事業はほとんど意味がない、というのは、本当なら衝撃である。そこのところを、もう少し丁寧に説明してあると、もっとよかった。日本の巨額の財政赤字の原因は、九十年代に効かない財政政策をやり続けたせいだ、というのも本当だろうか。「でも、これが政治家にはスゴく嬉しくて、何回やっても効果は無いから、何回でもやるの(笑)。」(p.128)