詩人・平出隆による「小説」

猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)

猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)

哀切極まりない絶品。二人で暮らす夫婦(著者らその儘だろう)のもとを訪れた、一匹の猫との静かな生活。内容はできるだけ言いたくないので粗筋も述べないが、猫好きならこの本はわかるだろう。文章の格調の高さは、現代において比類する者がないほどである。