デリダはやっぱり刺激的
- 作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,港道隆
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本
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しかし、ハイデガーの「Geist」が「炎」だ、というデリダの結論は、確かにハイデガーもそうは言っているのだが、どういう意図で指摘されているのか、自分には判らなかった。プネウマとプシュケーとゾーエーに関して、ということであるらしいが。それから、頻出するplutôtとplus tôtの地口は、あまりいい趣味とは思えない。
などと言ったが、久しぶりに「現代思想」を読んで、本当に刺激的だった。こう、難解というのは、どこか気が引き締まるところがあるように思える。「現代思想」ももう終ったなどと思わず、汲むべきところは自分にはまだまだ多いようだ。